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暗幕と、緑文字。

タイムホロウの感想

DSのAVG「TIME HOLLOW ~奪われた過去を求めて~」の感想です。(今回、あまりネタバレしないように書けていると思います)

まず一番最初に思った事が、この手のゲームにしてはゲーム中とアニメパートとの絵のギャップが少ないな、と言うことでした。大抵の場合、ゲーム中は良くともアニメパートになるとがっくりくるんですが、このゲームのアニメシーンは良くできていると思います。むしろアニメのキャラデザインの方が若干垢抜けてて良いぐらいかも。
ゲーム中のコマワリの様な漫画的演出に動きを持たせた表現方法も好印象でした。(ちょっとP3っぽい)

以上、褒めるところ終了。わらい。


まず、「ゲーム」としての面から。

・・・正直サッパリです。
ゲーム性自体が基本的にコマンド総当たりの変形パターン(コマンドを全て選ばせるか、クリックできるところを全てクリックさせるかの違い)だし、謎というほどのものもない(正確に言うとストーリー上の「謎解き」をゲーム性に結びつけられていない)ので悩むところもなく、7時間程度でクリアできちゃいます。
DSにありがちな「なんか無理やりペンを使わされてる」感が漂いまくりで、「まずアイディアがあって、それを実現するためにペンというデバイスが最適だった」ではなく「ペンを使う前提があって、そこからアイディア(ストーリー含む)を絞り出した」てな印象です。
折角、過去を変えられるという魅力的な設定があるのだからもっと自由に過去を改変出来るようにして、様々な分岐と数多くのゲームオーバー&エンディングを用意しグッドエンディングへの細い道を探る、みたいなゲーム性に作れば良かったのに。シナリオチャートを用意してジャンプ可能にすれば苦痛もないし。
他には、かのんを介してライバルと主人公がフラッシュバックを取り合ったりすることが出来るようにし、ゲーム性を大幅アップ。それにとどまらず、もういっそWi-Fi対戦可能にしてリアルタイムバトルアドベンチャーゲームに、なんて道も・・・ハァハァ・・・、妄想ふくらみすぎですか?


閑話休題。ゲーム性が「あれ?」だったなら、必然的に重要になるストーリーはどうなのか?

ストーリープロット自体はそんなに悪くないと思います。
ただ、話が最初から一本道で、後半はライバルの行動をつぶしていく(ライバルが改変した過去を修正していく)だけなので、いわゆるお使い系ゲーム的な話に終始してしまい、主人公が主体的に動いている印象がありません。
過去を改変することで改変者の時間が消費されるという設定も、主人公が緊張感なさすぎ&悩まなすぎのため生かされていないです。
自分が正しいと信じる方向に過去を変えてしまうことに対する葛藤も殆ど無く、物語はわりに淡々と進む印象。(だからといって主人公が脳天気な馬鹿ってわけでもないんですが。好意的に解釈すれば「あえて考えないようにしている」とも受け取れますけど、それならそれでプレイヤーにはそういう印象づけが欲しいところです)
固有名詞には時間に関連するキーワードをちりばめていたりしますが、それ程深い意味があるわけでもなく、薄っぺらな印象を助長しているのも×。
そして、やはりボリュームの少なさは致命的です。(以下、若干ネタバレ)
流れは結構複雑(私にはハッ!と気づけるほどの大穴は無かったように思いますが、アラを探せば結構穴はありそうな気もします)なので密度はそれなりに感じますが、それでも書くべきところで足らない部分が多すぎます。
伏線が投げっぱなし(怪我して部活やめたらしい三原とか、五島がなんであんなに熱心に勉強するのかとか、ライバルキャラの別人へのすり替わりとか、多々あり)の上、たいした人数でも無いくせにキャラ立ちするほどの活躍もしてないキャラが多すぎ。
ライバルキャラにしても、あれほど執念深い性格の奴があの程度(過去の結末ね)でかのんを諦めるとは思えないし、そもそも自分より若い主人公に改変合戦を挑んでもジリ貧になるのは火を見るよりも明らかでしょうに。より直接的に、主人公&家族を消す方向に行くのが妥当な判断だと思うんですが。
以上のこともあって、終盤前まではこのライバルキャラの問題を解決するといよいよ黒幕が出てきて・・・ってな展開になるのかと思っていたので「へ?これで終了?」って印象は拭えませんです。正直「まだ序章じゃないの?」ってな展開。
最後のシーンの意味も良くわからなかったりするので、続編かメディアミックス展開ありって事でしょうか?
まぁコナミだし十分考えられますが、それならこの程度のストーリー、1クールアニメでやればいいんじゃないかなぁ?


ん~、どう評価しても及第点はあげられない出来でしたねぇ。

●TIME HOLLOW ~奪われた過去を求めて~(コナミ)
http://www.konami.jp/time_hollow/


以下、余談。

今更ですが、AVG程終わりがはっきりしているゲームもないな~と思いました。業界的には「脳トレ」などで増えたゲーム人口予備軍(そもそもこの人達をそうとらえて良いものなのかどうなのか?)を、AVGの様にゲーム性の薄い(だれでもプレイできる)ゲームで引き込もうとしているようですが、どんなにストーリーが良かったとしてもただ面白いだけの話に5,000円っていうのは、コストパフォーマンス的に考えて厳しいんじゃないかという気がします。小説や映画などが半分以下の価格で楽しめる(時間単価になおすと微妙ですが)現状では、返って手を出さないかもしれません。
AVGなんて、一度コンプしちゃったらやりなおそうなんて思わないですしね、普通。(一本道ならなおさら)
逆転裁判1~3なんかは、演出の妙と独特のリズム感でアクションゲーム的なカタルシスが感じられ、またやろうかなって気になったりしますが、そんなAVGはホント希有なわけで。
システムを共通化してコストを下げ文庫感覚で買えるものを用意するとか、色々と模索する必要があるのかもしれませんね。(ま、私はそれでもゲーム性に拘って欲しい派ですが)

#そんなことはさておき、祝!P4発表!!
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  1. 2008/03/21(金) 16:07:36|
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如月

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